たまには時事問題に触れてみる

建築士が構造計算をカイザンして建築されたマンションが
十分な耐震強度を満たしていないってやつ。
最初こそ建築士に呆れたものの、周囲関係者の責任逃れな発言聞いていると
むしろよく白状してくれたと、建築士の良心を認めてあげたくなりました。
専門家が口を揃えて「一目でカイザンが分かる」と言っているのに、
「適性に検査を行った」と言い張る民間検査機関とかもうね(笑
でもどうしてマンションのオーナーが頭下げて賠償しなきゃいけないんだろう?
コストダウンの為にカイザンを依頼したのがオーナーならまだしも、
ちゃんとした安全なマンションだと思って買ったのならオーナーも被害者。
そんなオーナーに図々しく詰め寄る住人もどうかと思います。


もう一年以上も前の話になりますが、例の脱線事故の折りに
「肉親を亡くしたのは無念だが、救出に尽力してくれた人に感謝します。」
と、インタビューに答えていたおじさんの言葉が忘れられません。
悲しみのウサを晴らすようにJRに当たる個人主義な被害者の肉親が多いのに、
悲しみはそれとして受け止め、全体主義的かつ建設的なこの人を尊敬しました。


僕もいつ空前絶後の災難に見舞われるかもしれません。
それでも、被害者は自分一人ではないということ、
被害者を好意で救おうとしてくれた人がいるということ、
加害者もまた今後苦難と立ち向かっていかなければならないこと、
忘れないようにしたいと思います。


そういえば、ちょうど4年前にある事件の渦中にいました。
悪意があったわけでもない、ただ不勉強だった加害者の近くにいた者として
被害を出さないように何かできなかったものかと悔いたものです。
それにしても加害者に対する仕打ちは酷く、
無条件で被害者に同情してしまうような世間一般に嫌悪感を呪いました。
今はもう音信不通となってしまったあの人達はどうしているんだろう?
逆境を乗り越え、幸せに生きていてくれたらいいなぁ・・・。